主婦目線で青森を活性化させるマグ女~三津谷あゆみさんインタビュー

最終更新日:2021年11月28日
三津谷 あゆみ
さん

1970年、函館市出身。大正大学文学部社会福祉学科(老人福祉学専攻)卒業。

 

大学卒業後、障がい者・高齢者向け旅行・イベントの企画や会員向け情報誌の編集等を行う。

 

2015年函館にUターン後、派遣添乗員として年間約200日添乗。結婚を機に2010年より青森市に移住、青森県のすばらしさやポテンシャルを実感、あわせて海のゴミ拾いを夫と続ける。環境問題への関心が高まり、20202月にしまんと新聞ばっぐインストラクター養成講座修了。

 

2013年度より津軽海峡交流圏ラムダ会議委員。2015年より津軽海峡マグロ女子会に加。2020年より青森市廃棄物減量等推進審議会公募委員。

今回はめんこい日記取材で青森市在住の三津谷あゆみさんをインタビューさせて頂きました。

 

以前、取材をさせて頂いたブルーリンクプロジェクトの福士さんのお店に伺ったところ、マグロ女子会の熟女たちがZOOM中継で楽しいそうに踊っているシーンを拝見し、インパクトを与えられることがありました。

 

それがきっかけでお知り合いになった三津谷あゆみさんですが、フェイスブックでお友達になり、そこで投稿を拝見していると、様々な有意義で興味深い社会的な活動に参加されていることが分かりました。

 

そこで、一度じっくりとお話を伺ってみたいということで取材依頼をさせて頂いたところ、快く応じて頂きました。

 

世の中を明るく照らす女性はどんなことを考えているのか、記事内でぜひご覧くださいね。

 

三津谷さんとの出会いは福士さんのブルーリンクプロジェクトのお店に伺った時にマグロ女子会のエルビストキさんの応援のリハーサルをしている場面に遭遇して、あまりの熟女パワーぶりにびっくりしたのですが、あれは一体何だったのかを改めて詳しく教えてください(笑)

純粋に、エルビストキさんを応援しようという気持ちで行ったイベントでした。

私達、津軽海峡マグロ女子会のミッションとして、地域の人たちに光をあてるというのがあり、そういう意味でも地元の人、知っている人は知っているけど知らない人もいるので、そういう人に光を当てたいという気持ちで行っていました。

エルビストキさんはエルビスのものまねをポリシーを持ってされているのでしょうか。 

好きだからやっていると思います。

我々としては、継続して頑張っている人を応援したいですね。私たちも発足した時から、継続した活動をしようと考えていたので、続けて活動している人の苦労はすごくわかります。

 

頑張っている人を応援して、一緒に楽しみたいですね。

 

ただ眉間にしわを寄せて頑張れ、頑張れというのではなく、一緒に乗っかって楽しむのが私たちのやり方です。

マグロ女子会ではどんなきっかけで出来たのでしょうか? 

色々なきっかけがありますが、北海道新幹線の開業が一つの大きなきっかけになっています。それぞれの地域だけで頑張っていても限界がある。新幹線でお互い繋がるから、手を組んで力を合わせて束になれば女性の力は大きいよね、という考えから始めました。

 

カラ元気出していこう!と青森側の取りまとめ役がよく言うのですが、元気な感じで、やっている時も自分達自身が本当に楽しくやる、ユーモアを忘れないようにしようと思っています。

 

クスッと笑えるような要素を必ず一つは取り入れるようにしていますね。たまにやりすぎるときがありますが。ネーミングは楽しいと感じられるものにするため、命をかけています(笑)。

 

今年はできないのですが、秋に毎年やっているマグ女のセイカン博覧会は、「セイカン」をカタカナにして博覧会の前にハートをつけている。始めた当初、「このネーミングはなんだ」とお叱りを受けてしまったことがあります。いかがわしいと(笑)。

 

メンバー間でも少し議論しましたが、結局は一度始めたのでこれでいこうということになりました。ちょっとしたこだわりですね。タイトルとかネーミングはなるべく面白いようにしようとみんな心得てやっています。

 

マグロ女子会はどんな活動をしているのか?

メインの活動は、セイカン♥博覧会という秋のイベントでしたが、コロナがあって去年は縮小して行いました。今年は、計画するタイミングもわからず、足踏み状態でした。このまま活動が止まっているのも嫌だなぁと思っているところに、エルビストキがアメリカの大会に出ると聞きつけました。そこで、それを応援する形でも、私達が動いている姿を見せたいというのもあり、夏のオンラインイベントに取り組むことにしました。

 

実は秋も、「おうちで収穫祭」というオンラインイベントに参加しました。これについても、メインのセイカン♥博覧会が実行しにくい状態だったので、その代わりの小さな試みということで急遽、参戦することとなりました。

 

セイカン♥博覧会は津軽海峡をはさんだ各地のマグ女がパビリオンになって、期間中、地元に根ざした様々な体験プログラムを行なうもの。本当は全国からお客様が来て欲しいと思っています。あちこちにみんながマグロのように回遊してもらうというのが当初の狙いだったのです。

 

でも、初年度になかなか簡単にいかないということが分かりました。そんなに簡単に回遊してもらえなかったし、参加者も思ったより多くはなかった。でも、とにかくやり続けようと、試行錯誤しながら数年やっていたところ、コロナがきてしまいました。

 

実はセイカン♥博覧会では毎年パーティを行なっていて、毎回100人近くにお集まりいただいていました。かつてはエルビストキが来て盛り上げてくれたこともありました。また、皆でワイワイ集まれる日が来るのを祈っています。

 

 

構成メンバーは?

聞く人によって答えが変わるのですが(笑)、97人です。仕事の関係もあるので必ず全員が揃って活動しているわけではないのですが。

 

男性は入会できませんが、イカメンズになることができます。マグ女に身も心も捧げるというのがイカメンズです。「あなた、イカメンズだよね」と言うと、大抵、イカメンズは「俺は違うから」と否定しますが、そういう人が結構います。

 

この間、エルビストキに「あなた、イカメンズよ」と言ったら、「俺は違う」と、全力で否定していましたが(笑)

 

そうやって、いろんな形で手伝ってくれる人はいます。江差町には、必ず来てくれるイカメンズがいて、その人はマグ女と同じくらいの立場で活動してくれています。

 

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三津谷さんのフェイスブックを拝見していていつも感心しているのは、毎日ゴミ掃除をされていること。もう250日以上継続されていて、凄いなと思うのですが、その活動を始めるきっかけを教えて頂けますか? 

実は主人の実家がホタテ漁師でした。その実家の前が海だったので、週末ごとに帰る度、ゴミがいっぱいあるのが気になっていました。主人は、私と結婚する前からゴミ拾いをしていたらしくて、主人につられて私も取り組むことにしました。

 

でも、調べていくと、海洋ゴミ問題の深刻さ、そもそも、ゴミ問題の深刻さが分かり、だんだん私一人でもやるようになりました。

ゴミ掃除を続けてきて何か気づいたことはございますか? 

私達は海のゴミから拾い始めたのですが、海のゴミは7、8割が街中から、陸のゴミだと言われています。マチナカのゴミを拾っていると、海で拾ったものは、やっぱり陸でもあるということがよくわかりましたし、色々な形のポイ捨てがあるんだなと思いました。

 

拾っていると応援してくれる人がいたり、「あなた、どうしてこんなことをしているのですか」と疑問を投げかけてくる人もいたり、「こちらもやったらどうか」と指示してくれる人もいたり、私を見る人の見方もたくさんあります。

 

そもそも、マチナカにも結構ゴミが落ちていることが気づきですし、嘆かわしい限りですね。

 

いつどこで捨てるのかが分かりませんが、悪質なポイ捨てには、看板を立てるとか、何らかの対策をしたいと役場に相談もしたのですが、簡単にはできないということで、色々と考えているところです。

今後、この活動は継続されるのでしょうか?

また、一緒にやりたいと思う方を募集とかはされているのでしょうか?

 

そうですね、体が動く限り、ゴミがある限り、続けたいと思っています。登山家ではありませんが、そこにゴミがあるからゴミ拾っているみたいなところがあるので。

 

海のゴミは役場に処理を相談していますが、好きな時に好きなだけお願いできる状況ではなく、拾ったゴミをどうするかが大きな課題だと思います。

 

特に、ロープや浮き玉などの漁具は産業廃棄物として処理しなくてはならないので、とても費用がかかります。大型なので運搬も大変、手間もお金もかかるので、個人の力ではできることに限界がある。これをどうするかが課題ですね。

 

先日も、140人が参加するクリーン作戦に参加したのですが、このような大規模なごみ拾いを頻繁にできないのは、拾ったゴミの処理の問題が大きいのです。

 

青森市は、ボランティアのゴミ袋もなくて、個人でごみ拾いをすることにはハードルが高いように思います。そういうこともこれから求めていきたいと思っています。

 

一緒にやりたいという方を募集はしていないのですが、昨年から海の日に青いサンタの衣装を着てごみ拾いをする催しを友人達とやっています。

 

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みつやさんの本業は何をされているのでしょうか? 

最近は割と、「普通の主婦です」と言うことが多いですが、名刺にはフリープランナーと名乗っています。細々とですが、マグ女の事務仕事やしまんと新聞ばっぐのインストラクターなどをしていています。

 

マグ女のメンバーは割と、会社の社長やリーダーになっている人が多いのですが、私は珍しくそうではなくて主婦です。最近。それでも良いのかなと思ったりしていますが。

 

昨年50歳になったんですが、40代後半から更年期の不調が目に見えるようになって来ました。それで無理をして働かないようにしよう。ストレスのある仕事や面倒なしがらみに縛られないで自由にやろうと考えています。仕事も、自由にやりたいことをできればいいですよね。これからはそれを主人と一緒にできれば良いなぁと思っています。

 

今年の5月はゴミゼロ展という展示会を開催しました。持ち出しばかりですが、みんなに伝えたいことがあれば行動してみようということで取り組んでいます。

このように人のために頑張れるその原動力のようなものはあるのでしょうか?

東日本大震災から後悔しないように生きようと思ったので、「あれをやっておけばよかった」と思うことのないように、やりたいことがあったらどんどんやろう。自分の思いも伝えようという気持ちになっています。

もし自分が誰かの役にたつことができたら、嬉しいことだとも思って、できることを身の丈でやっています。

健康管理で気を付けていることはございますか? 

ストレスを溜めないことですね。実はゴミ拾いが入り口になって、エシカルな買い物やゴミを少なくする暮らし方を目指すようになりました。この一年くらいは、ゴミを減らそうと一生懸命、情報収集をして実践していますが、それが本当にいい。暮らしがすごく快適になって、最近はこれまでで一番健康的かなと思っています。

 

地球にも優しいですし、自然にも優しくできます。自分をいたわることを、今まで意識していませんでしたが、自分自身の更年期の不調、61歳になる主人もあちこち体が痛いと言っているので、お互いいたわり合うことを心がけるようになりました。ゴミ拾いは、歩くきっかけにもなっているので、今や良い習慣になっています。

 

 

読者につたえたいことがあれば

ゴミ拾いは、一歩を踏み出すことが難しいという話をよく聞きます。躊躇する人がいるのであれば、一緒にやってみると良いと思います。実際にやってみるとゴミ拾いの良さや、何のためにゴミ拾いをするのかということも、もしかしたらわかって、どんどん続けられるかもしれません。

 

そして、ゴミを減らす暮らしや世の中の動き、温暖化に対してどうするべきかなど、どんどん関心が広がっていくと思うので、まずは具体的なアクションを始めて欲しいなと思います。

 

ゴミは海だけではなくマチナカにも結構あるので、どこでもゴミ拾いはできます。逆にどこにでもゴミがあるというのは、とても残念な状態ではありますが。

 

わが家は、主人の実家近くに小さな畑を持っています。ゴミゼロのためには自分で作れるものは作った方が良いと、この2、3年は農作業にも力を入れるようになりました。キウイの木があるので毎年、キウイを作っているのですが、ジャガイモ、人参、ネギ、大根など、失敗しながら作っています。

 

こういう作業もゴミ拾いがきっかけで、これまで気づけなかったことがたくさんわかって、それが今の幸福感につながっているように思います。

 

 

まとめ

世の中では声の大きい人、パフォーマンスの上手い人に焦点が当たりがちですが、本当に人の役に立つことを日々習慣的に行われている三津谷さんのような方が社会を明るく、住みやすいものにしてくれているのだと思っています。

 

こういう善意ある小さな活動が人の心にともしびをつけるのだと思います。

 

私もごみを出さないようにどうするべきなのかを考え、気が付いた時に街中のごみ拾いをしてみようと思いました。

 

会議の前にアウガで急きょインタビューに応じて頂いた三津谷さんにこの場をお借りして厚く御礼を申し上げます。

 

 

 

<関連リンク>

 

マグ女のセイカン博覧会

https://magujyo.link/

 

津軽海峡マグロ女子会 (愛称「マグ女」)って、なぁに!?

https://magujyo.link/whatsmagujyo/

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