清涼飲料水を飲みすぎるとなぜカラダに悪いのか?

最終更新日:2020年6月19日

自動販売機やコンビニが充実している現代では、一昔前と比べて清涼飲料水を手にする機会が圧倒的に増えています。しかし、清涼飲料水は手軽に購入できる反面、そのリスクについて知っている人は意外と少ないのではないでしょうか。

 

青森県は炭酸飲料水の消費量日本一でもあります。

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どんな食べ物、飲み物であっても摂りすぎは良くないものですが、あまりにも身近な存在となりすぎた清涼飲料水。せっかく飲むなら、デメリットも押さえた上で飲んで欲しいと思います。

 

何と言っても清涼飲料水には糖分が多い! 

缶コーヒーや炭酸ジュース、そして一見、果物や野菜ばかりが入っていると思われる野菜や果物のジュース。これらには、自分で甘さを感じる以上に砂糖が含まれているんです。なんと、ある清涼飲料水は150ml中に砂糖が40gも含まれているとか。

 

一方で、世界保健機関(WHO)のガイドラインによると、1日の糖類摂取量は25g(ティースプーン6杯分)程度に抑えることで健康効果が増大するとしているため、両者を比較してみると、かなりの糖分が清涼飲料水に含まれていることがわかります。

 

増して、清涼飲料水と一緒にお菓子を食べるとしたら・・・考えただけでも恐ろしいですよね。

 

糖分を摂り過ぎるとどうなるの? 

糖分の摂り過ぎは良くないと言われますが、具体的にどのような弊害があるのでしょうか。

 

まず、糖分の過剰摂取で気をつけたいのが血糖値です。喉が渇いた時に清涼飲料水を飲むと糖分が体内に吸収され、血糖値が上がります。血糖値が上がることで喉の乾きは加速し、それを解消しようとさらに、清涼飲料水を飲むことになります。

 

そうして、ぐんぐんと血糖値が上がることでインスリンが不足し、糖のコントロールができない状態になってしまいます。

 

そして最後には高血糖状態が続き、糖以外のタンパク質や脂肪からエネルギーを得ようとしてケトン体が血中に増加、ケトーシスに至ってしまいます。ケトーシスになると吐き気や腹痛、多尿を引き起こし、場合によっては昏睡状態に陥ってしまうこともあり、このような現象をペットボトル症候群と呼んでいます。

 

もちろん、高血糖による悪循環は清涼飲料水だけではなく糖分を含むお菓子やフルーツの過剰摂取でも起こりうるので気をつけたいところです。

 

また、糖分の過剰摂取は肥満を招くことが知られていますが、脳卒中やうつにかかりやすくなることも指摘されています。

 

加えて、糖分は体内に吸収され、分解される中でビタミンB群やカルシウムが必要となるため、大量の糖分摂取が続くことで血中のカルシウム不足が起こり、骨や歯からカルシウムが流出し、非常にもろい状態となってしまいます。

 

喉が渇いている時の清涼飲料水はとても美味しく感じるものですが、これらのリスクを知った上で生活の中に取り入れていくことをお勧めします。

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執筆者
青森ドクターズネット編集部

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