侍ジャパン」の歯並びと「歯」の世界基準の格差~矯正治療は歯並びの良し悪しの問題を解決するだけでありません~

最終更新日:2023年6月9日

日本時間322日に行われた「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC2023」の決勝戦。日本代表の「侍ジャパン」がアメリカ代表に3-2で勝利しました。

 

準決勝のメキシコ戦の劇的サヨナラ勝利から手に汗握る試合が続き、優勝が決まった瞬間は日本中が喜びに沸きました。お隣、岩手県出身で今大会のMVPに輝いた大谷翔平選手を始め、20代前半の若手選手の活躍も素晴らしいものでした。

 

 

数年後、今回の「侍ジャパン」のメンバーから海を渡ってメジャーリーガーが何人も誕生している事でしょう。日本でプレーを見られないのは残念ですが、世界に羽ばたいて活躍している日本人選手の姿が見られるのは誇らしい気分です。

 

プレーも見ごたえがありましたが、試合に勝利した後の選手たちのインタビューからも目が離せませんでした。インタビューの内容はもちろんですが、職業柄「侍ジャパン」の「歯並び」も気になりました。

 

前歯をセラミックで治療している選手が数名、「あれっ」と思うほど歯並びが残念な選手もいましたが、ほとんどの選手の歯並びは綺麗に整っていました。

 

 

歯並びが綺麗に整っている選手たちが過去に矯正治療を経験しているのかどうかはわかりません。個人的には、幼いころから野球でとびぬけた才能を発揮していた選手たちなので、理想的な生活習慣と食生活習慣によって機能的で綺麗な歯並びを獲得したので矯正治療の経験はないのでは?と思っています。

 

「矯正治療」と言うと「悪い歯並びを綺麗にする」というイメージがあると思います。「見た目」の改善はもちろんですが、矯正治療のメリットは見た目の改善以外にもたくさんあります。

 

先ずは何と言っても食べること(咀嚼)と喋ること(発音)に関係します。歯並びが悪ければ前歯で食べ物を噛み切って奥歯ですりつぶして飲み込む、ということができません。早食いで食べものを丸のみするような食事を続けていたのでは、内臓に負担がかかり、病気になってしまいます。

 

 

歯並びの悪さは滑舌にも関係します。民放キー局のアナウンサーの歯並びが綺麗なのは見た目はもちろんですが、歯並びが発音にも関係するからです。

 

食べること、喋ること以外に重要なのは「姿勢(体のバランス)」です。歯並びやかみ合わせが悪い場合、人はその悪い部分をカバーして補おうとします。

 

そのため、かみ合わせがズレて左右の顎のバランスが崩れるのはもちろんですが、左右の肩のズレ、腰の高さのズレ、膝にまで負担がかかってしまいます。口の中のかみ合わせのほんの些細なズレが全身の不調へとつながっていくのです。

 

姿勢が悪くなることは全身の骨格へも悪影響を及ぼしますが、歪んだ骨格は血流や神経へも悪影響を及ぼします。

 

全ての方にあてはまるわけではありませんが、肩こりや頭痛、腰や肩の痛みで長期間治療をしている人の中には、「かみ合わせが悪い」「口の中がボロボロでちゃんと咬めない」という人も珍しくありません。口の中の不調が健康にも関係してくるのです。

 

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「人は見た目が9割」などと言われることがありますが、美しい歯並びは見た目だけではなく、運動や学力、仕事のパフォーマンスなど人生そのものに直結します。

 

「歯」の世界基準からすると、日本人は「歯並びが悪い」「口が臭い」という残念な評価になっています。

 

これからの時代、若い世代はもちろんですが、年齢に関係なく世界を見据えて働くことが当たり前になります。世界に羽ばたくチャンスが目の前に現れた時のために「機能的で美しい口元」を準備しておきましょう。

 

コラムニスト:大澤優子
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株式会社ケロル 代表取締役
歯科医師

八戸市出身。岩手医科大学歯学部卒業後10年の勤務医生活を経験し、その後大澤歯科医院副院長となり現在に至る。

医院とスタッフのマネジメント、子育てで悩んでいた40代で個性心理學と出会い、個性心理學認定講師として一部上場企業、歯科デーラー、小児科医院などでの講演を多数行っている。

青森市大澤歯科医院「ママさん歯科医師Dr. YUKO」のブログで女性歯科医師としての目線で、日々の診療、働く女性として、子育てのことなどを発信中。

●青森市大澤歯科医院「ママさん歯科医師Dr. YUKO」のブログ
https://ameblo.jp/dr-yuko0610/

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執筆者
池上文尋

池上文尋

北里大学獣医学部 動物資源科学科卒 
大学時代、現在、人に使われている生殖医療の基本技術を学ぶ。
卒業後、外資系製薬企業に所属し、12年間、製薬企業のマーケティングスタッフとして勤務する。(ノバルティス・メルクセローノ・ファイザー)

特にセローノでは不妊治療に使うホルモン剤を中心に扱っていたので、不妊治療に関わる先生方と深く関わることになった。

2000年7月に株式会社メディエンスを設立、日本全国の産婦人科クリニックや病院の広報やブランディングをサポートする事業を開始。また、製薬企業向けのポータルサイトを制作、製薬企業のスタッフ教育に関わる。

不妊治療に造詣が深く、妊娠力向上委員会、胚培養士ドットコム、日刊妊娠塾という不妊治療関係のネットメディアを運営している。また、不妊治療関係の企業へのコンテンツ提供を行っている。

2002年より、オールアバウトの不妊治療ガイドとして16年間執筆・編集に従事。その他にも不妊に関する多くの著書、映画、調査などのアドバイザーとして関わる。

不妊治療の取材で訪れたクリニックや病院、関係施設は300を超え、日本で最も不妊関係の取材を行っている一人である。現在もその姿勢は変わらない。

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