ヒト・コト(人事)日記⑦~新人さんを迎える準備~

最終更新日:2021年12月8日

2020年度も残すところ半月となりました。

昨年の今頃は、新型コロナウイルスの感染が拡大し始めた時期でした。

今もなお、同じ状況が続いていますが、生活様式が一変したとはいえ、1日24時間は止まることなく動いています。

 

そして、あと半月後には、4月1日を迎えます。

新人さんが入職してきます。

感染対策により病院、クリニックでは通常業務のほかに仕事が増えていることと思いますが、新人さんを迎えるにあたり、その準備は進められていますでしょうか。

 

 

例えば、初出勤の日。

新人さんの着替え用のロッカーはきれいにしてありますか。

 

初日に一番最初に使う備品です。ロッカーの扉を開けたら、ほこりだらけだったとか、ハンガーも入っていなかったとか、前に使っていたスタッフのものが入ったままだった…。

 

このようなことがあると、ガッカリしてしまうどころか、自分は歓迎されていない、大切にされていないと無意識に思ってしまうのではないでしょうか。

 

たとえ、その時に思わなくても、その後勤務している時、他にも大切にされていないと感じたことがあると、この初日のことを思い出し、職場へのロイヤリティが下がってしまうことを招きかねません。

 

また、新人さんは、入職間もなくは、今いるスタッフの名前を覚えるだけで大変です。

それであれば、スタッフの側から自己紹介して覚えてもらう努力をすることも大切だと思います。さらに言うと、新人さんの名前は今いるスタッフにしっかり覚えておいてもらった上で、向かい入れたいものです。

 

小さいことかもしれませんが、名前を憶えてくれているということだけで、新人さんは嬉しく感じるものです。

 

折角、入職してくれた新人さん。

これから仲間となって、共に働く同僚となるスタッフとして。暖かく向かい入れる具体的な行動、態度、姿勢を今からでも整えておきませんか。

 

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執筆者
下田 静香

下田 静香

代表取締役社長

経営学修士(MBA)
法政大学大学院イノベーションマネジメント研究科卒

青森県八戸市鮫町出身。1969年生まれ。
青森県立八戸北高校、群馬県立女子大学を卒業後、専門学校、大学、財団法人、社会福祉法人の事務部門を経験。その後、病院、介護施設の人事制度構築コンサルタントとして活動。40歳のとき、人事の専門家としての“道”を再構築するため、経営大学院に入学。病院における人材・組織開発、多職種連携を研究。

現在は、医療分野、福祉分野(介護、保育、障害)の人事制度構築、人材育成プログラム開発、人材育成に関する階層別研修、組織開発研修や講演、執筆等、人事組織アドバイザー、研修講師として活動中。クライアントの要望に添った丁寧なコンサルティング、すぐに使える(活かせる)研修プログラムと講義を大切にしており、人事制度構築では、全国の病院、介護施設で実績を積み、それに付随する評価者研修講師は延べ500件以上を手がけている。

著書に「介護施設のためのキャリアパスのつくり方、動かし方」(東京都社会福祉協議会)、「理学療法士育成OJTテキスト」(文光堂 共著)、「医療人材・組織の育成法」(経営書院 共著)