ヒト・コト(人事)日記~「人事」の仕事は「ひとのこと」:人事管理と労務管理②~「人事管理」とは~

最終更新日:2020年7月16日

こんにちは!

都内の新型コロナウイルス感染拡大で、次の対策をどうすればよいのかが心配になりますね。限られた病床数を大切に使うためにも、私たちの「気を付けよう」の行動を本当に本当にちゃんとしなければと切に思います。

 

このような有事のときでも一方で、病院もクリニックも人が働いている限り、労務管理も人事管理も動いています。このようなときだからこそ、「人事管理」はとても大切なマネジメントなのです。

前回は労務管理についてお伝えいたしましたので、今回はもう一つの人事管理についてお伝えしたいと思います。

 

労務管理は、法律に基づくことですので、守らなければ当然、労働基準監督署からの指摘、罰則を受けることになります。一方、人事管理は法律ではありませんので、やってもやらなくてもどちらでもいいことです。しかし、人事管理をしないとどのようなことが起こるのでしょうか。

 

 

人事管理とは…

〇「人を正しく雇用できている(労務管理がきちんとできている)上で、

  スタッフ一人ひとりの能力を最大限に仕事に使ってもらうための仕掛け

〇 スタッフ一人ひとりの能力や適性に見合った仕事を割り当てて、

  チームに最大の成果を上げてもらうための仕掛け

〇 職員が心身共に健康で充実した気持ちで仕事ができるようにするための仕掛け

だと思うのです。

 

人事管理は、今いるスタッフが自分のスキルをストレスない状態でめい一杯発揮でき、それが結果として患者さんや地域の”ためになっている”ということを作り上げる「しかけ」です。

 

「しかけ」とは、例えばこのようなことがあります。

〇 頑張っているスタッフの賞与や昇給を高くする

〇 頑張ったことへの表彰

〇 福利厚生他処遇をよくする 

〇 面接等で仕事のことをほめる

〇 やってくれていることに感謝のことばを伝える

〇 職員満足度調査などでスタッフの言うに言えない意見を聞く機会をつくる

このようなしかけをすることで、スタッフの皆さんが「今日は結構大変な一日だったけれど、明日も頑張ろうかな」と思ってもらえること、それが「人事管理」の一つだと思うのです。

 

人には感情があります。

一緒に仕事をしたい人、したくない人、やりたい仕事、やりたくない仕事、楽しい仕事、楽しくない仕事など。

 

それでも、嫌なことでもやらなければならないのが仕事です。

 

それをいかに前向きにとらえて「やってみようかな」「やってあげようかな」と思わせるかが人事管理なのです。

 

そう考えると、労務管理と同様に、病院やクリニックを存続させるためには必要なマネジメントの一つなのです。

 

 

 

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執筆者
下田 静香

下田 静香

代表取締役社長

経営学修士(MBA)
法政大学大学院イノベーションマネジメント研究科卒

青森県八戸市鮫町出身。1969年生まれ。
青森県立八戸北高校、群馬県立女子大学を卒業後、専門学校、大学、財団法人、社会福祉法人の事務部門を経験。その後、病院、介護施設の人事制度構築コンサルタントとして活動。40歳のとき、人事の専門家としての“道”を再構築するため、経営大学院に入学。病院における人材・組織開発、多職種連携を研究。

現在は、医療分野、福祉分野(介護、保育、障害)の人事制度構築、人材育成プログラム開発、人材育成に関する階層別研修、組織開発研修や講演、執筆等、人事組織アドバイザー、研修講師として活動中。クライアントの要望に添った丁寧なコンサルティング、すぐに使える(活かせる)研修プログラムと講義を大切にしており、人事制度構築では、全国の病院、介護施設で実績を積み、それに付随する評価者研修講師は延べ500件以上を手がけている。

著書に「介護施設のためのキャリアパスのつくり方、動かし方」(東京都社会福祉協議会)、「理学療法士育成OJTテキスト」(文光堂 共著)、「医療人材・組織の育成法」(経営書院 共著)