ヒト・コト(人事)日記①~「人事」の仕事は「ひとのこと」

最終更新日:2021年12月8日

はじめまして。このたび青森ドクターズネットのコラム「ヒト・コト(人事)日記」を執筆することになりました株式会社エイトドアの下田静香と申します。病院やクリニック、福祉施設(介護施設、障がい者施設、保育施設)の人事コンサルタントや研修講師をしております。

 

 私は高校まで八戸市鮫町で生まれ育ちました。その後、大学進学、普通に事務職として就職し、現在の仕事をするようになって約17年になります。40歳のときに、法政大学経営大学院に入学して医療や福祉での人材・組織開発を学びなおし、2018年に株式会社エイトドアを設立し現在に至っております。

 

八戸の鮫で育ちました!

 

人事の仕事をしていて、ある時気づいたこと。「人事」とは、「ひと(人)のこと(事)」!「ひと」の「こと」について、何でもすることが仕事であると。

 

人を雇用するということは、そこに法的な手続き(労務管理)が毎日発生しています。職員募集から採用手続き、日々の出退勤管理、各種保険の手続きや毎月の給与計算、賞与支給や退職の手続き他、労働基準法が適用されている以上、大企業と労務の仕事の数は全く同じです。

 

また、労務管理ができていたとしても、一人ひとりの職員が専門スキルを持っていて患者さんに対して十分な医療が発揮されているのか、その一方で日々充実した気持ちで働けているのかを点検し恒常的にスキルアップする体制(教育研修や評価制度や個人面談等)を作るのも人事の仕事です。

 

デイリー東北にて連載コラムを書いております!

 

さらに、病院・クリニックは「ひと」がいて成り立つ事業で、そこには「感情」があります。おそらくどこの病院・クリニックも「人間関係」という課題を抱えていることと思います。

 

職員同士が協力しあいながらうまくやっていけているのだろうか、職員間でのハラスメント(仲間外れやいじめのようなことも)が起こっていないだろうか、職場への不満がたまっていないだろうかなど、この「感情」に左右されることで仕事に影響しているならば、その対処も「ひと」の「こと」として仕事のうちなわけです。

 

人事は労務管理、人事管理の仕事という目に見えやすい仕事、感情や人間関係という目に見えにくい仕事があり、どちらかというと後者のことで悩まれている病院・クリニックは結構多いと考えます。

 

「ヒト・コト(人事)日記」は、そんな人の事についてのお悩みや課題について筆者のこれまでの経験等から「ひとこと」ずつ綴ってまいりたいと思います。

 

執筆:株式会社エイトドア 下田静香

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執筆者
下田 静香

下田 静香

代表取締役社長

経営学修士(MBA)
法政大学大学院イノベーションマネジメント研究科卒

青森県八戸市鮫町出身。1969年生まれ。
青森県立八戸北高校、群馬県立女子大学を卒業後、専門学校、大学、財団法人、社会福祉法人の事務部門を経験。その後、病院、介護施設の人事制度構築コンサルタントとして活動。40歳のとき、人事の専門家としての“道”を再構築するため、経営大学院に入学。病院における人材・組織開発、多職種連携を研究。

現在は、医療分野、福祉分野(介護、保育、障害)の人事制度構築、人材育成プログラム開発、人材育成に関する階層別研修、組織開発研修や講演、執筆等、人事組織アドバイザー、研修講師として活動中。クライアントの要望に添った丁寧なコンサルティング、すぐに使える(活かせる)研修プログラムと講義を大切にしており、人事制度構築では、全国の病院、介護施設で実績を積み、それに付随する評価者研修講師は延べ500件以上を手がけている。

著書に「介護施設のためのキャリアパスのつくり方、動かし方」(東京都社会福祉協議会)、「理学療法士育成OJTテキスト」(文光堂 共著)、「医療人材・組織の育成法」(経営書院 共著)

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