ヒト・コト(人事)日記①~「人事」の仕事は「ひとのこと」
はじめまして。このたび青森ドクターズネットのコラム「ヒト・コト(人事)日記」を執筆することになりました株式会社エイトドアの下田静香と申します。病院やクリニック、福祉施設(介護施設、障がい者施設、保育施設)の人事コンサルタントや研修講師をしております。
私は高校まで八戸市鮫町で生まれ育ちました。その後、大学進学、普通に事務職として就職し、現在の仕事をするようになって約17年になります。40歳のときに、法政大学経営大学院に入学して医療や福祉での人材・組織開発を学びなおし、2018年に株式会社エイトドアを設立し現在に至っております。
人事の仕事をしていて、ある時気づいたこと。「人事」とは、「ひと(人)のこと(事)」!「ひと」の「こと」について、何でもすることが仕事であると。
人を雇用するということは、そこに法的な手続き(労務管理)が毎日発生しています。職員募集から採用手続き、日々の出退勤管理、各種保険の手続きや毎月の給与計算、賞与支給や退職の手続き他、労働基準法が適用されている以上、大企業と労務の仕事の数は全く同じです。
また、労務管理ができていたとしても、一人ひとりの職員が専門スキルを持っていて患者さんに対して十分な医療が発揮されているのか、その一方で日々充実した気持ちで働けているのかを点検し恒常的にスキルアップする体制(教育研修や評価制度や個人面談等)を作るのも人事の仕事です。
さらに、病院・クリニックは「ひと」がいて成り立つ事業で、そこには「感情」があります。おそらくどこの病院・クリニックも「人間関係」という課題を抱えていることと思います。
職員同士が協力しあいながらうまくやっていけているのだろうか、職員間でのハラスメント(仲間外れやいじめのようなことも)が起こっていないだろうか、職場への不満がたまっていないだろうかなど、この「感情」に左右されることで仕事に影響しているならば、その対処も「ひと」の「こと」として仕事のうちなわけです。
人事は労務管理、人事管理の仕事という目に見えやすい仕事、感情や人間関係という目に見えにくい仕事があり、どちらかというと後者のことで悩まれている病院・クリニックは結構多いと考えます。
「ヒト・コト(人事)日記」は、そんな人の事についてのお悩みや課題について筆者のこれまでの経験等から「ひとこと」ずつ綴ってまいりたいと思います。
執筆:株式会社エイトドア 下田静香