ヒト・コト(人事)日記⑫〜”お行儀”〜

最終更新日:2022年8月12日

第7波で感染者数が高止まりの状態が続いています。

まだまだ未知のウィルスで、あと何年続くのだろう…とある意味、この生活が普通になってきていることが…。

医療現場の皆さまのことを思うと、とにかく早く終息してほしいと願うばかりです。

 

また、ここのところ青森県内の大雨による災害も今以上にならないことを祈りばかりです。

 

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さて、今回は、以前から気になっている「行儀」のことについてです。

外を歩いていると、おにぎりやパンを食べながら歩いている人を見かけるようになりました。

駅のホームで電車待ちをしている人で立ちながら何かを食べていたりもします。

また、電車の中でも立ちながらも座りながらも、頬張っている姿をよく見ます。

(私が見る限りですが、若い女性が多いと感じています。なぜだろう・・・)

 

皆さんは、この行動をどう思いますか?

 

おそらく、私が同じことをその年齢ですると、「行儀が悪い!」と親や目上の方たちから、指摘されたと思います。

もし、駅のホームで知人からおにぎりを差し出されて、「一緒に食べよう」と言われても、私は「あとで食べるね」とお断りします。

「ものを食べるときは座って食べる」という躾?のようなものがあったからです。

 

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こんなこともありました。

コンビニで500mlの牛乳パックを買いました。店員さんが、「ストロー要りますか?」と尋ねてきました。

思わず「えっ?」と聞き返しました。

確かに、部活帰り高校生たちがコンビニの前で500mlのコーヒー牛乳やジュースに直接ストローを刺して飲んでいるを見かけます。

 

これも、「コップとかに注がないで直接飲んじゃうの? 行儀悪いよ」と以前は言われたものです。「飲み物はコップやカップに注いで飲む」という生活習慣が当たり前だったからです。

 

 

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「行儀がいい」「行儀が悪い」の線引き基準は何なんだろう?!?!

 

歩きながら、立ちながらものを食べることは、「行儀が悪い」と思っていた私も、「立ち飲み屋」に行けば、立ちっぱなしで飲食しました(笑)(当然ですが(;^_^A)

「立ち食い蕎麦屋」もありますしね。

 

コップに注がず直接飲むことは、「行儀が悪い」と思っていた私も、ペットボトルの飲料を直接飲むことはもう日常です。

 

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「行儀」とは、「相手に対する立ち居振る舞い」などと説明されることが多いようです。

しかし、多くの人は、自分が子どもの頃に親や周りから教わってきた「こうすべき」ことが線引きとなり、自分基準から「行儀がいい」「行儀が悪い」という判断しているように思います。

 

しかし、「相手に対する」となると、相手が不快に思ったり、「普通じゃない」と思ったりするかどうかが線引きということになります。

 

歩きながらおにぎりを食べているなどということは、「行儀が悪い」と思う人がいなくなったら、「行儀が悪い」ではなくなるのかな・・・と考えてしまいます。

「あなただって、立ち飲み屋で立って飲んでるでしょ」と言われれば、返す言葉もないですから。

 

また、昨今では、時間刻みな生活により効率よくエネルギーチャージできるよう、お皿に写さなくても直接食事ができるような食品形態もたくさんあります。

生活習慣の変化とともに、「行儀」の定義も変化していると考えた方がいいのかもしれないです。

 

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ずっと気になっていたので、今回こちらのコラムに書きました。

気になっていたことを整理できて何だかすっきりしました(;^_^A

 

皆さんは「行儀」について、どう考えられますか?

 

 

■執筆:下田静香株式会社エイトドア代表取締役、セラピストリーダーズアカデミー編集長

法政大学大学院イノベーションマネジメント研究科修了(経営学修士MBA)。医療、介護、保育、障がい者施設の人事制度構築、人材育成・組織運営等研修等や講演、執筆等で活動。

 

全国の病院、福祉施設で実績を積み、それに付随する評価者研修講師は延べ800件を超える。回復期リハビリテーション病棟協会、東京都社会福祉協議会、神奈川県社会福祉協議会、香川県看護協会、長野県看護協会、青森県消防学校、八戸市消防本部他団体他で研修講師を務める。

 

著書に「介護施設のためのキャリアパスのつくり方、動かし方」(東京都社会福祉協議会)、「理学療法士育成OJTテキスト」(文光堂 共著)他。現在、「デーリー東北紙『私見創見』」にコラム執筆中。

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執筆者
下田 静香

下田 静香

代表取締役社長

経営学修士(MBA)
法政大学大学院イノベーションマネジメント研究科卒

青森県八戸市鮫町出身。1969年生まれ。
青森県立八戸北高校、群馬県立女子大学を卒業後、専門学校、大学、財団法人、社会福祉法人の事務部門を経験。その後、病院、介護施設の人事制度構築コンサルタントとして活動。40歳のとき、人事の専門家としての“道”を再構築するため、経営大学院に入学。病院における人材・組織開発、多職種連携を研究。

現在は、医療分野、福祉分野(介護、保育、障害)の人事制度構築、人材育成プログラム開発、人材育成に関する階層別研修、組織開発研修や講演、執筆等、人事組織アドバイザー、研修講師として活動中。クライアントの要望に添った丁寧なコンサルティング、すぐに使える(活かせる)研修プログラムと講義を大切にしており、人事制度構築では、全国の病院、介護施設で実績を積み、それに付随する評価者研修講師は延べ500件以上を手がけている。

著書に「介護施設のためのキャリアパスのつくり方、動かし方」(東京都社会福祉協議会)、「理学療法士育成OJTテキスト」(文光堂 共著)、「医療人材・組織の育成法」(経営書院 共著)