青森県民が大好きな鶏唐揚げはカラダに悪い影響があるのか?

最終更新日:2020年7月28日

青森県は鶏唐揚げの消費量日本一となったこともある唐揚げ大好き県であることをご存知でしょうか?

 

子どもから大人まで幅広く人気がある鶏唐揚げは、各地でコンテストやフェスが行われるなど、私たちの生活に深く根付いてきました。外食やテイクアウトの一品としても広く認知されており、今や少し街を歩けば、鶏唐揚げがメニューになるお店を見かけないほどです。

 

最近では、オーソドックスなものだけにとどまらず、塩ベースや辛みを加えたものなどバラエティに富んだ鶏唐揚げが売られていますが、揚げ物ということで健康面が気になる方も多いのではないでしょうか。

 

今回は、鶏唐揚げに限らず、揚げ物全般を健康面から切り取ってみようと思います。

 

まず、揚げ物が体に良くないと言われている理由のひとつに、高温の油を大量に使う点が挙げられます。サクサクとした食感を与えてくれる揚げ物はとても美味しいものですが、高温での調理がより、油の劣化速度を上げてしまいます。

 

油が劣化することで当然、味が落ちるのですが、それよりも気にしたいことは私たちの体に有害となる物質が作られてしまうことです。

 

酸化物質が体に取り込まれることで血管の炎症が生じ、動脈硬化や心疾患を引き起す割合が高くなります。これは、フライドポテトやコロッケなど他の揚げ物にも共通することですが、体への影響は年齢や抱えている疾患、健康状態にも左右されます。

 

油を使って調理をした後、その油をそのまま下水に流すということはしませんよね。なぜなら、下水がつまったり劣化してしまうからです。それと同じように、私たちの体に油を入れ続けることで、血管もボロボロになり劣化が進み、臓器にも負担がかかってしまうのです。

 

 

 

 

実際に、アメリカのアイオワ大学などの研究によると、何らかの揚げ物を1日1食以上食べている場合、死亡リスクが高まるということがわかりました。さらに、その中でも特にフライドチキンや魚介類のフライが大きな影響を与えることが結果として表れています。

 

酸化した油は、必須アミノ酸やビタミンといった栄養素も劣化させてしまいますし、トランス脂肪酸が増えることで悪玉コレステロールが増加して老化が早まるため、アンチエイジングの観点からも好ましくありません。

 

一般的に、オリーブ油やキャノーラ油は酸化されにくい不飽和脂肪酸であるオレイン酸が多く含まれているとはいえ、揚げ物調理で高温となる場合に酸化はどうしても避けて通れません。そのため、たまには揚げ物を食べたいというときには、調理時間をできるだけ短い時間で済ますという工夫も大切となってきます。

 

また、古い油ほど酸化割合が高くなってしまうので、容量が少ない油を購入したり、開封したものは早く使い切るのも効果的でしょう。

 

カラッと揚がった鶏唐揚げは、ごはんやビールとの相性バツグン。夏にぴったりの食べ物ではありますが、頻度や作られた環境を考慮しながら美味しくいただきたいものですね。

  • この記事に関するご感想・ご意見・お問い合わせなどがございましたら、ぜひご記入ください。ご記入頂いた皆様の中から毎月10名の方に編集部よりお楽しみプレゼントを送らせて頂きます。
執筆者
青森ドクターズネット編集部

青森ドクターズネット編集部

blank