カシスの効用と健康について~青森の農作物ってカラダに良いんです!
今月より新シリーズとして、青森の農産物と健康について記事を書いていこうと思っております。今回のテーマは「あおもりカシス」。
全国一の収穫量を誇るあおもりカシスですが、実はカラダにとても嬉しい成分が多く含まれています。
これらの成分は、緑内障や白内障の予防、眼精疲労の緩和、目のクマの改善などに効果があると言われています。
今回はカシスを食べることで得られるメリットや注意点、おすすめの摂取方法などをご紹介してまいります。
カシスに含まれる成分とその効果
カシスには、目や血管に良い影響を与える成分がたくさん含まれています。ここでは、その中でも代表的なものを紹介します。
●アントシアニン
アントシアニンは、カシスの果皮に多く含まれる赤紫色の色素です。アントシアニンは、強力な抗酸化作用を持ちます。抗酸化作用とは、体内で発生する活性酸素を除去する働きのことです。活性酸素は、細胞やDNAを傷つけて老化や病気の原因になります。
アントシアニンは、目の健康にも大きな影響を与えます。目には、視力を保つために必要なロドプシンという物質があります。ロドプシンは、光を感じる細胞(視細胞)に存在し、光を電気信号に変換する役割を果たします。
しかし、ロドプシンは光によって分解されてしまいます。そのため、暗い場所から明るい場所に移動したときや、パソコンやスマホなどの画面を見続けたときなどに視力が低下したり、目が疲れたりします。
アントシアニンは、ロドプシンの再合成を促進することで、視力の回復や目の疲れを軽減する効果があります。また、アントシアニンは血管を拡張して血流を改善することで、目の周りの血行不良によるクマやくすみを改善する効果もあります。
●ビタミンC
ビタミンCは、カシスの果肉に多く含まれる水溶性のビタミンです。ビタミンCは、コラーゲンの合成や免疫力の向上など様々な生体機能に関与しています。
コラーゲンは、皮膚や骨、関節などの組織を強化するたんぱく質であり、老化防止や美肌効果が期待されます。免疫力は、感染症やがんなどの病気から体を守る能力であり、健康維持に欠かせません。
ビタミンCは、目の健康にも重要な役割を果たします。ビタミンCは、目の水晶体や角膜などに存在し、これらの組織の透明度や弾力性を保ちます。また、ビタミンCは紫外線や活性酸素から目を守る抗酸化作用も持ちます。
ビタミンCが不足すると、水晶体が濁って白内障になったり、角膜が傷ついて角膜炎になったりするリスクが高まります。ビタミンCは水溶性なので、体内に蓄積されにくく、毎日摂取する必要があります。
●その他の成分
カシスには、アントシアニンやビタミンC以外にも、目や血管に良い成分が含まれています。例えば、ルテインやゼアキサンチンは、目の網膜に存在する色素であり、紫外線や活性酸素から目を守る効果があります。
これらの成分は、加齢黄斑変性症や緑内障などの目の老化を予防すると言われています。
また、カリウムやマグネシウムは、血圧を下げる効果があります。高血圧は、動脈硬化や心筋梗塞などの血管疾患の原因になります。カシスは、これらの成分をバランスよく含む食品です。
カシスの摂取方法と注意点
カシスは、生で食べることもできますし、旬にはケーキやパイで楽しむことが出来ます。また、ジュースやサプリメントのような加工品でも摂取することが出来ます。
サプリメントやジュースは、カシスの成分を濃縮したものであり、手軽に摂取できます。しかし、摂取方法によっては注意点もあります。
●サプリメント
製品によってはカシス以外の成分も含まれている場合があるので、必ずラベルを確認してください。
サプリメントは、カシスのエキスや粉末をカプセルや錠剤にしたものです。サプリメントは、カシスの成分を効率的に摂取できるメリットがあります。しかし、サプリメントは食品ではなく医薬品と同じ扱いなので、過剰摂取や併用注意などに気をつける必要があります。一般的には、1日あたりのカシスサプリメントの摂取量は100mgから200mg程度とされています。
また、サプリメントはカシスの成分を補うものであり、食事や運動などの健康習慣に代わるものではありません。サプリメントを摂取するだけでなく、バランスの良い食事や適度な運動などを心がけることが大切です。
●ジュース
ジュースは、カシスの果汁やエキスを水や砂糖などと混ぜたものです。ジュースは、サプリメントよりも手軽に摂取できるメリットがあります。しかし、ジュースにも注意点があります。
ジュースは、カシスの果汁やエキスの濃度が低い場合があるので、効果が薄い可能性があります。また、ジュースには水や砂糖などの添加物が含まれている場合があるので、カロリーや糖分の摂り過ぎに注意する必要があります。特に、糖尿病や肥満などの病気を持っている人はジュースの摂取量を制限することが必要です。
一般的には、1日あたりのカシスジュースの摂取量は100mlから200ml程度とされています。しかし、製品によってはカシス以外の果汁やエキスも含まれている場合があるので、必ずラベルを確認してください。また、ジュースはカシスの成分を補うものであり、食事や運動などの健康習慣に代わるものではありません。ジュースを摂取するだけでなく、バランスの良い食事や適度な運動などを心がけることが大切です。
まとめ
カシスにはアントシアニンやビタミンCなどの抗酸化物質が豊富に含まれています。
これらの成分は、視力や眼精疲労、クマやくすみなどの目のトラブルを改善したり、白内障や緑内障などの目の老化を予防したりする効果があります。
せっかく青森に豊富にあるのですから、シーズンには生で食べてもらいたいですし、その他のシーズンもジャムやジュースで美味しく食べることが目や血管の健康につながるのは一石二鳥ですよね。
上手に活用したいものです。
●関連サイト
あおもりカシスの会