看護師(保健師)視点から見た青森の状況とは?~今井由理さんインタビュー!

最終更新日:2022年7月11日
今井由理
さん

今回のめんこい日記は看護師であり、保健師の今井由理さんにインタビュー取材をさせて頂きました。

 

今井さんは北海道のご出身で、結婚を機に青森に来らました。現在は保健師として社会福祉法人で高齢者の介護予防や健康増進の支援をされているということで、お話を伺ってまいりました。

 

ぜひご覧くださいね。

なぜ看護師になろうと思ったのか、きっかけを教えてください。

祖母が病気で入院して亡くなったとき、担当してくれた看護師が「おばあちゃんが、あなたのことをすごく生きがいにしていたよ。」と言ってくださりました。それを聞いて、「命に関わる仕事って、どうしてこんなに素晴らしいのだろう。」と思ったことがきっかけで、看護師になろうと思いました。

 

実は、本当はウェディングプランナーを目指していました。人の思い出に携わりたいと思っていましたが、先ほどお話ししたように、看取りでの出来事のおかげでそちらに心動きましたね。

 

出身は北海道と伺っていますが、なぜ青森に来ることになりましたか?

 センター試験でうまくいかなかったことが理由です。本当は、北海道の大学を志望していましたが、合格ラインに届いている国公立の大学が青森だったのでそこを選びました。

 

どのような施設で看護師をされてきましたか?

母との約束で、大学は青森へ行く代わりに、就職は北海道へ戻って来ることになっていたこともあり、一度、北海道へ戻りました。札幌の三次救急がある民間の病院で三年間勤めました。その後は、大学の同級生と付き合っていたこともあり、結婚を機に青森へ来ることになりました。

 

青森では、オープニングスタッフとして青森新都市病院に就職しました。組織がまだ出来上がっていない状態の中、色々な経験がある方の寄せ集めでスタートしたので、自分が今まで何を大切にして看護してきたのか自分の看護感が試されましたね。お互いにすり合わせながら準備することを通して、成長できたと思いますし、今ではやってよかったと感じています。

 

青森新都市病院には2年ほど在籍し、そのあとは保健師に転職、すぐに子供を授かりました。保健師の仕事で最初に感じたのは、医療と福祉のギャップです。病院は、来てくれた人に医療を提供しますが、福祉は必要としてない人にも勧誘しなくてはいけないですし、受け皿がそこしかないので、治療の意思がない人や生活がままならない人もどうにか医療につなげなければならないところが大変でしたね。

 

医療だけではなく、お金や家族との関係など、その人の人生そのものに関わり、生活の深いところまで入っていくのは最初、大変でした。当初は、家に帰ってきてからも気になり、切り離せなかった部分がありました。

 

青森では、お子さんがいても県外が当たり前です。そのような中、認知症になってしまう、緊急入院になった場合、身元引受人がいないために入院できないことも最近はありました。そこがニーズでもあり、課題でもあるかなと思っています。

 

認知機能低下があり、金銭管理や判断がつかないのであれば、成年後見人制度を使うこともありますが、お金がある方はNPO法人に死後の処置や何かあった時の入院や介護保険サービス利用の手続きを頼んでいる方もいます。県外にお子さんがいる場合は、密に連絡を取りながら民生委員さんを筆頭に地域の方がサポートしていると言う感じですね。

 

看護師を行いながら、理不尽なことや改善点があると思いますが、どんな部分ですか?

医師の横柄な態度をひしひしと感じ、患者の家族の思いが置き去りになっている感じがしました。チーム医療が効果的に発揮できていないことに葛藤もありました。

 

釧路と青森の長所と短所を教えてください。

地元は世界三大夕日が有名です。短所としては、就職先が全然なく、地元に帰っても若者がいないことですね。公務員と医療職以外はほとんど就職先がありません。青森は、ねぶた祭りがあるので、県外からぜひ来たいとおっしゃってくれる方も多いですね。

 

気候としては、地元と比べると雪が多く、雪かきが大変です。地元は海よりだったので北海道ではあるものの、あまり降らなかったですね。

 

子育てをしながらのお仕事だとのことですが、看護師の仕事との両立はいかがですか? 

保健師は両立しやすいですね。夜勤がなく、体の負担も少ないですし、土日祝日休みなのでそこは助かっています。

 

今後、ご自身で事業を行いたいというご希望をお持ちだと伺っていますが、どんなことを実現できれば良いと思われていますか?

今は、2つ考えています。まず、女性は出産や更年期などがあり、女性ホルモンの関係で体調を崩しやすいので、女性の心と体が少しでも健康でいてほしいと言う思いがあります。ママが元気じゃないと子供も元気ではないですし、家族関係も良くならず全て崩れてしまいます。子育てや仕事は忙しいですが、健康に意識が向き、良い習慣が取り入れられるようなアプローチ、女性向けの健康支援がしたいですね。

 

また、病気になってしまった後のケアも考えています。今は、介護保険でサポートしていますが、保険でまかなえないことがたくさんあるので、自費で訪問看護など医療行為が発生するサービスを青森で普及できたら良いと考えています。病気になっても、やりたいことが実現でき、最期の時まで生活の質の向上のお手伝いがしたいですね。

 

美を保つために日常から気を付けていることはございますか?

強いて言えば食事ですね。タンパク質を必要量の2倍くらい摂取しています。それに加えて、吸収促進するためのビタミンのサプリメントを飲んでいます。115分、筋トレもしていますね。

 

青森県の短命県返上を看護師の立場から変えるアイデアはございますか?

医療の段階での介入は遅いと思うので、生活の根本的な部分から介入しないと無理だと思っています。仕事をしていて思うのは、医療機関と地域の在宅で過ごしている人のつながりを強化した方が良いのではないかと言うことです。最近は、県の職員が、健診をずっと受けていない方を訪問するようにしていますが、医療とつながっていない人にアプローチすることが突破口になるのではないかと考えています。

 

症状がないから健康だと思い、病院へ行かない人もかなりいます。既往歴がないと思ったら、単に、病院へ行ってないだけという感じですね。栄養指導をしても、その場はウンウンと聞いていますが、生活は改善されません。1回、2回の面談で、何十年やってきた習慣が改善されることはほとんどないと思うのです。

 

食事などの習慣が作られるのは若い頃なので、10代までの教育が必要ではないでしょうか。若いうちから女性の健康も守っていかなくてはならないと感じています。

 

女性の健康と一口に言っても、食事、睡眠、ストレス、心、それに加えて、経済や人間関係などが入ってくるなど様々な要因があり、難しいですよね。食事だけ、運動だけと一つに特化しても、結局は色々と周りについてきます。サプリメントにしても、費用がかかりますし、体質によって効果も異なりますよね。

 

読者の方へメッセージがあればぜひ

時間はかかりますが、一人一人の健康に対する意識を変えることが、短命県返上には必要ですね。若いうちから、一つでも良いので健康につながる習慣を見つけていただいて、病気になるのを防いでもらいたいなと思います。

 

 

まとめ

ご本人に会うととってもキュートな方ですが、お話を聞いていると子育てや家庭の仕事もしっかりやって、仕事も今の医療や福祉の課題を解決する新しい取り組みをやっていきたいという意欲を感じます。

 

女性が元気だと社会は明るくなると言われています。これからも今井さんのチャレンジを見守っていきたいと思いますし、また進展があれば、お話を伺えればと思います。

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