青森短命県返上の秘訣は長野県にあり!

最終更新日:2020年10月19日

青森県の平均寿命は日本で最下位(男女共)、一方、長野県は第1位(女性1位・男性2位)となっていますが、実は青森と長野は結構似ています。例えば、リンゴの産地ということで、気候的に似ています。寒いし、運動不足になってしまう部分は同じと言えます。

 

りんごの消費量は青森県が第2位で、長野県が第3位です。ソーセージ消費量の消費量は青森が第1位で7,182g、長野県は第7位で5,723gと似通っています。

 

 

違う部分を挙げると面白いことが分かります。

まず、海があること。青森の方が新鮮な海産物が手に入れられるという部分があります。

 

魚介消費量は青森県が第1位、長野県は第29位と大きく順位が違います。これは寿命的に言うと青森側のメリットが大きいと思われます。

 

そして、インスタントラーメンの消費量は大きく違います。青森は全国第1位、年間の消費量は9227g、一方、長野県は44位で年間の消費量は5283gと4000gぐらいの差があります。これは長野県の方に寿命的メリットがあります。

 

炭酸飲料の消費量が日本一多いのは青森県、長野県は35位。これも長野に寿命的メリットがあります。

 

食塩は青森県第1位で3848g、長野県第4位で2819gと順位的には近いものの、量としては1000gぐらいの差があり、青森の食塩の消費量の多さに驚きます。

 

唐揚げ消費量は青森県が第1位で、長野県は第42位となっています。

 

都道府県別生活保護受給世帯数は青森県が第6位で長野県は46位。この辺も寿命に影響してそうな因子と考えられます。

 

都道府県別年間完全失業率は青森県第2位、長野県は30位とここも大きな差がついています。

 

 

これらの比較を見て、青森県のどこを改善していけばいいのかを挙げてみました。

 

1) インスタントラーメンを食べる率を減らすか、カラダに良いインスタントラーメンの開発を行う。青森のインスタントラーメン好きはかなり異常といえる。

2) 炭酸飲料(特に糖が多いもの)を飲む量と頻度を減らす。

3) 食塩の使用量があまりにも多すぎること。それから精製食塩を使うのではなく、ミネラルの豊富な食塩を活用すること。

4) 唐揚げの食べる頻度を下げることと、出来れば自宅で新鮮な油で揚げること。

5) 雇用を増やして、仕事している人の率を増やすこと。

 

今回は長野県との比較から短命県返上のコツを考察してみました。これらの対策を行えば、短命県も徐々に改善していくと思うのですが、皆さんはいかがお考えでしょうか。

 

●参考サイト

 

都道府県別統計とランキングで見る県民性
https://todo-ran.com/t/tdfk/aomori

 

から揚げ好きTOPはどこ?から揚げ消費量の都道府県別ランク発表
https://news.infoseek.co.jp/article/mag2news_372052/

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執筆者
池上文尋

池上文尋

北里大学獣医学部 動物資源科学科卒 
大学時代、現在、人に使われている生殖医療の基本技術を学ぶ。
卒業後、外資系製薬企業に所属し、12年間、製薬企業のマーケティングスタッフとして勤務する。(ノバルティス・メルクセローノ・ファイザー)

特にセローノでは不妊治療に使うホルモン剤を中心に扱っていたので、不妊治療に関わる先生方と深く関わることになった。

2000年7月に株式会社メディエンスを設立、日本全国の産婦人科クリニックや病院の広報やブランディングをサポートする事業を開始。また、製薬企業向けのポータルサイトを制作、製薬企業のスタッフ教育に関わる。

不妊治療に造詣が深く、妊娠力向上委員会、胚培養士ドットコム、日刊妊娠塾という不妊治療関係のネットメディアを運営している。また、不妊治療関係の企業へのコンテンツ提供を行っている。

2002年より、オールアバウトの不妊治療ガイドとして16年間執筆・編集に従事。その他にも不妊に関する多くの著書、映画、調査などのアドバイザーとして関わる。

不妊治療の取材で訪れたクリニックや病院、関係施設は300を超え、日本で最も不妊関係の取材を行っている一人である。現在もその姿勢は変わらない。

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