第三次青森県健康増進計画ってなあに?~分かりやすく解説します~

最終更新日:2025年10月25日

この計画って、ひとことで言うと何?

「第三次青森県健康増進計画」とは、青森県民みんなが、より健康で元気に長生きするための具体的なプランです。国の「健康日本21(第三次)」や、これまでの県の取り組み(第二次計画)の結果を踏まえ、青森県の現状に合わせて作られました。

 

計画期間は令和6年度から令和17年度までの12年間。県や市町村、企業、そして県民一人ひとりが協力して、健康づくりを進めていきます。

 

 

この計画の大きな目標は?

この計画には、県全体で目指す2つの大きな目標があります。

 

1)健康でいられる期間をのばす(健康寿命の延伸)

 

2)若くして亡くなる人を減らす(早世の減少)

 

これらの目標を達成することで、全国平均と比較した際の青森県の健康課題を解決し、「健康格差」を縮めることが最終的なゴールです。

 

目標達成のための4つの柱

大きな目標を達成するために、この4つの基本的な方向からアプローチしていきます。

 

 

ヘルスリテラシーの向上

健康情報を正しく理解し、自分や家族の健康管理に活かす力を高めます。

 

ライフステージに応じた生活習慣等の改善

乳幼児期から高齢期まで、各年代の特性に合わせた生活習慣の改善を推進します。

 

生活習慣病の発症予防と重症化予防の徹底

がんや糖尿病などを予防(一次予防)し、早期発見・治療(二次予防)、重症化させない対策を徹底します。

 

健康を支え、守るための社会環境の整備

地域や職場、学校などが一体となって健康づくりをサポートする環境を整えます。

具体的に何をするの? 7つの分野の取り組み

4つの柱にもとづいて、以下の7つの分野で具体的な取り組みを進めます。これらは県だけでなく、各市町村の計画にも反映されています。

 

栄養

1. 栄養・食生活

バランスの良い食事や減塩を推進し、食育を通じて健康的な食生活の定着を目指します。

運動

2. 身体活動・運動

日常生活での歩数を増やすなど、気軽に始められる運動を推奨し、運動習慣を持つ人を増やします。

休養

3. 休養・こころの健康

質の良い睡眠の確保やストレス対策を支援し、心の健康づくりと自殺予防対策を推進します。

4. 歯・口腔の健康

定期的な歯科検診を促し、生涯を通じた歯と口の健康維持を支援します。

たばこ

5. たばこ・飲酒

禁煙支援や受動喫煙防止対策を強化し、アルコールの健康リスクに関する知識を普及させます。

がん

6. がん

がん検診の受診率向上を目指し、がんに関する正しい知識の普及や相談支援体制を充実させます。

生活習慣病

7. 循環器疾患・糖尿病

特定健診の受診を促し、高血圧や糖尿病の発症予防・重症化予防に取り組みます。

進み具合をチェック!目標と現状

計画がうまく進んでいるか、さまざまなデータで確認しています。ここでは、県民の皆さんに関わりの深い指標の目標値と現状(※)を比べてみましょう。

 

※現状の数値は計画策定時のもので、今後更新されます。

 

グラフを見ると、運動習慣や適正体重の維持など、目標達成まであと一歩の項目が多いことがわかります。県民一人ひとりの少しの心がけが、目標達成への大きな力になります。

 

あなたの健康が、青森県の元気につながります。
できることから、一緒に始めてみませんか?

参考資料

[1]第三次青森県健康増進計画 https://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/kenko/ganseikatsu/ao_zousinnkeikaku-03.html

[2]第三次青森県健康増進計画 https://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/kenko/ganseikatsu/files/kenkouzousinkeikaku-no3-zenbun.pdf

[3]青森市健康寿命延伸計画 https://www.city.aomori.aomori.jp/shisei/machizukuri/1005734/1005738/1005739.html

[4]第3次健康しちのへ21(健康増進計画・食育 … – 青森県七戸町 https://www.town.shichinohe.lg.jp/gyosei/keikaku/post-446.html

[5]健康なかどまり21 (第3次) – 中泊町 https://www.town.nakadomari.lg.jp/material/files/group/6/dai3jizousinnkeikaku.pdf

[6]第三次八戸市健康増進計画 https://www.city.hachinohe.aomori.jp/soshikikarasagasu/kenkozukurisuishinka/keikaku_plan/22974.html

[7]第3次健康ひろさき21(弘前市健康増進計画) https://www.city.hirosaki.aomori.jp/jouhou/keikaku/kenkouhirosaki21-dai2ji.html

[8]第3次健康しちのへ21 第3次七戸町食育推進計画 https://www.town.shichinohe.lg.jp/gyosei/b9c075cdacb5d62a7fd2e7e50e03aca4.pdf

[9]むつ市健康増進計画 第3次健康むつ 21(案) https://www.city.mutsu.lg.jp/government/katsudou/kyoudou/files/kenkouzousinkeikakuan.pdf

[10]青森県 都道府県別の計画内容|健康日本21(第二次)分析評価事業 https://www.nibn.go.jp/eiken/kenkounippon21/zoushinkeikaku/todoufuken/aomori.html

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執筆者
池上文尋

池上文尋

北里大学獣医学部 動物資源科学科卒 
大学時代、現在、人に使われている生殖医療の基本技術を学ぶ。
卒業後、外資系製薬企業に所属し、12年間、製薬企業のマーケティングスタッフとして勤務する。(ノバルティス・メルクセローノ・ファイザー)

特にセローノでは不妊治療に使うホルモン剤を中心に扱っていたので、不妊治療に関わる先生方と深く関わることになった。

2000年7月に株式会社メディエンスを設立、日本全国の産婦人科クリニックや病院の広報やブランディングをサポートする事業を開始。また、製薬企業向けのポータルサイトを制作、製薬企業のスタッフ教育に関わる。

不妊治療に造詣が深く、妊娠力向上委員会、胚培養士ドットコム、日刊妊娠塾という不妊治療関係のネットメディアを運営している。また、不妊治療関係の企業へのコンテンツ提供を行っている。

2002年より、オールアバウトの不妊治療ガイドとして16年間執筆・編集に従事。その他にも不妊に関する多くの著書、映画、調査などのアドバイザーとして関わる。

不妊治療の取材で訪れたクリニックや病院、関係施設は300を超え、日本で最も不妊関係の取材を行っている一人である。現在もその姿勢は変わらない。